おふく

ふんふんふ～ん♪
あ、あった！

・・・と思ったけど、なんか違う。
なんかもうちょっとよさ気なの作ってた気がする。どれだっけ？

では、兄様。
また後で。

えぇ、後で。
（ガチャ）

！？
なんです！　この部屋の散らかりようは！？

あ、時報くん良かったー。
時報くんも探して。

一体どうゆうつもりですか。
人の部屋に勝手に入った挙句、ここまで荒らして！

服を探してるんだよぉう。
タンスもクローゼットも探したんだけど、見つからないんだよう。

まず言うことは！？

ごめんよー。

はぁ。
で、なんの衣装を探してるんですか。
ちゃんと引き出しにもラベルを張ったでしょう！

それがね、なんてラベルか忘れたんだ。

自分でわかるように、と決めたくせに忘れたんですか。

（ｺﾝｺﾝ）
あの、兄様よろしいですの？
それに扉、開きっぱなしですわ・・・よ・・・

まぁ！
どうしましたの！？

あっ、いえ。
これには訳が・・・

 
時報ちゃんやっほー。

やっぱり！
貴方でしたのね。兄様のお部屋を汚して！！

時報ちゃん。
いくら兄とはいえ、女性が男性の部屋にはいるのはさすがに・・・

時報ちゃん。
時報くんのフードの服知らない？　これじゃないやつで。

えぇ。もちろんですわ。
貴方後二着は作ってたじゃありませんの。
こちらの部屋ではなくて、別棟のクローゼットにありますわ。

ありがとーっ。
さすがは時報ちゃん。

えぇ。さすがは妹・・・  うん？

案内しましてよ。

 わーい♪
時報くん、後で片付けとくから。許せよー。

あ、いいえ・・・お構いなく・・・。
なぜ妹が私の服に詳しいんでしょうか。